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2022.10.14
暮らしを考える

【のこすくらし vol.4】性別の「違い」を理解し、ジェンダー平等な社会を目指すために

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『くらしとエコと』ライターのMobi(モビ)です!
【のこすくらし】では、「誰一人取り残さない」ことを目指して、SDGsを題材に一人ひとりが今この瞬間からできることについて書いていきます。

今回は、SDGsの「5. ジェンダー平等を実現しよう」を題材に、『日本社会でジェンダー平等を実現するために』というテーマについて考えていきます!
この記事を通じて、少しでもジェンダー問題に対して考えるキッカケとなり、男女平等の観点から日々くらしをより良くするヒントを得ていただけたら幸いです。

1. ジェンダー平等を実現するために

日本において、1972年に『男女雇用機会均等法』、1999年に『男女共同参画社会基本法』が定められました。
しかし、ジェンダー問題が注目されて数十年の時が経った今、「男女平等が実現された!」と胸を張って言えるでしょうか。
世界規模で見るとまだまだ解決にはほど遠い中で、せめて日本においてジェンダー平等を実現するために、私たち一人ひとりは何ができるでしょうか。

「事実」から目を背けないこと

まず、ジェンダー平等を実現するために大切なことは、「事実」をきちんと見ることであると筆者は考えます。
「平等」を目指す一方で、性別による「違い」は明確にあります。

その最たる例は、身体的特徴でしょう。
妊娠や出産は女性にしかできないことであり、その間は行動が制限されてしまうことは明確な事実です。また、身体的特徴から筋力(パワー)は男性の方が強いことは事実であり、これによって適した仕事に違いが出ることはあります。

大切なことは、こうした特徴を「差」ではなく「違い」として正しく向き合うことです。
ジェンダー平等を目指すにあたってまず大切なことは、性別によって明確な違いがあるという事実と正しく向き合うことではないでしょうか。

「一人の人」としてリスペクトすること

性別によって「違い」があることを理解した上で、すべての人を性別ではなく「一人の人」としてリスペクトすることが重要でしょう。
女性には女性の特徴があり、男性には男性の特徴があるということを理解した上で、目の前の人を「男の人」や「女の人」ではなく「一人の人」として向き合うことが、ジェンダー平等を実現する上での大きなポイントではないでしょうか。

2. 歴史に目を向け、一歩ずつ変えていく

では、ジェンダー平等な社会を実現するためには、具体的にどのようなことがポイントになるのでしょうか。

ここで見るべきは、歴史であると筆者は考えます。
長い歴史で見ると「男尊女卑」や「男が稼ぐ」という風潮が、つい最近までは当たり前であったということから、目を背けてはなりません。

こうした事実があった上で、これからの時代にジェンダー平等を実現する上で必要になることは何でしょうか。筆者の考えは二つあります。

女性の「経済的自立」

一つ目は、女性の「経済的自立」です。
つい数十年前までは「男が稼ぐ」という風潮が当たり前であった上で、女性が経済的に自立することはジェンダー平等を実現する上では大きなポイントになるでしょう。

経済的自立を実現するためには、正しい家計管理で自身の収支を把握し、将来を見据えた資産形成やキャリアアップを目指していくことが大切です。
さらには、身体的特徴などの事実に目を向けた上で、社会全体で女性の経済的自立を支援していく姿勢が必要になるでしょう。

女性の「精神的自立」

二つ目は、女性の「精神的自立」です。
女性が働くことが当たり前になった現代、幸福の形は多様化しました。趣味や生きがいの幅も広がっている中で、昔と比較して一人ひとりが自分らしい人生を楽しむことができるようになったと言えるでしょう。

「丁寧な暮らし」や「コト消費」など新しい価値観も生まれている中で、女性の精神的な自立を社会全体で目指していくことがジェンダー平等を実現する上で必要になります。

まとめ:違いに目を向け、人としてリスペクトする

SDGs項目に「5. ジェンダー平等を実現しよう」があるということは、逆に言えばまだまだ不平等な社会であるとも見て取れます。幸福や生き方が多様化し、長い歴史の中でジェンダー平等に本気で向き合っている現代だからこそ、一人ひとりがこの問題に目を向けることが大切なのではないでしょうか。

性別による「違い」は明確にありますが、それは差や優劣では決してありません。
「違い」があるという事実にきちんと目を向けた上で、「一人の人」として接するスタンスを持つことが大切であると筆者は考えます。

<今日、のこすこと>
【のこすくらし】では、 「今すぐにできる行動」を “今日のこすこと(きょうのこ)” というコーナーで書いていきます!

今回の “きょうのこ” は、『性別の「違い」を理解した上で、性別に関わらず「一人の人」として接する』です。少し抽象的な行動ではありますが、考え方を含めて今すぐにできる変化であると思います。
性別に関係なく、すべての人がその人らしく生きていける社会を実現するために、一人ひとりがスタンスから見直すことが大切ではないでしょうか。

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