テレビ、雑誌、SNSなど、様々なメディアで話題になっている大豆ミート。スーパーやECで手軽に手に入れられるようになり、少しずつ身近な食材となりつつあります。
大豆ミートは大豆を原材料としながらも、お肉のような味や食感が楽しめるのが特徴ですが、環境問題や健康意識への配慮からサステナブルフードのひとつとしても注目を集めています。
また最近は人気の高まりとともに、食品開発も進んでおり、その食感や味はどんどん本物のお肉に近づいています。利用者も増え、今後もより注目を集めるのは間違いないでしょう。
そこで本記事では、大豆ミートの魅力や特徴に加えて、おすすめの大豆ミートについて紹介します!
そもそも、大豆ミートとは
まず大豆ミートとは何か、詳しくみていきましょう。
大豆ミートは、油分を絞った大豆に、圧力や熱を加えて乾燥させながら作っていきます。大豆を原料とした加工食品のひとつですが、まるでお肉のような見た目と食感が特徴です。
これまではベジタリアン向けのイメージがあった大豆ミートでしたが、近年は健康意識の高い女性や、自身の体型を気にするビジネスパーソンからも注目を集めるようになりました。
実は歴史が古い? 試行錯誤を経て生まれた代替肉
そんな大豆ミートは「代替肉」とも呼ばれますが、代替肉の歴史は古く、100年以上前から植物を使って「肉のような食品にする」試みは何度も行われてきました。
しかし、当時は見た目も味もとてもお肉とは呼べず、なかなか普及にまで至りませんでしたが、21世紀に入るとクオリティの高い代替肉が登場。認知度が高まっていきます。
そして2020年は「代替肉元年」と位置付けられるほど一般的な食品になり、今や、多くのスーパーやレストランでも大豆ミートが取り扱われるようになりました。
食糧難の解決からはじまった代替肉の研究ですが、現在では二酸化炭素の排出量を減らし、地球温暖化の進行を抑えることができるのではないかと言われており、環境に対する配慮、また健康に関する側面から注目を集めています。
大豆ミートのメリット・デメリット
このような背景を持って生まれた大豆ミートですが、メリット・デメリットはどのような点にあるのでしょうか。
大豆ミートが持つメリット
- ダイエットに向いている
植物性由来食品のため、お肉のような油や脂質が含まれていません。
高たんぱく・低脂質であることから、ダイエット中の方でも取り入れやすい食材です。 - 健康に良い
大豆にはコレステロールが含まれていません。
その一方で、大豆サポニンという抗酸化作用・免疫力向上・肥満予防・血流改善・肝機能の向上に役立つポリフェノールが含まれています。 - カロリーが低い
大豆ミートのカロリーはお肉の1/2~1/3程度となっています。 - 長期保存が可能
お肉と比較しても長期保存が可能です。
それに加えて、冷めても味が落ちないため、常備食としても向いています。 - 食物繊維が豊富で、栄養価が高い
大豆は食物繊維、ミネラルなど栄養も豊富でコレステロールフリー。
さらにはビタミンやカルシウム、カリウム、鉄分といった成分が含まれています。
大豆ミートが持つデメリット
- 添加物が多い
一般的に流通している大豆ミートは、加工の過程において多くの添加物を加えているケースが多くあります。 - 遺伝子組み換え大豆を使用しているケースがある
遺伝子組み換え大豆が使われているケースがあります。
遺伝子組み換え大豆は害虫や除草剤に強く、栽培しやすいという特徴がある反面、人体への影響は未知数です。 - 塩分が高い
大豆に肉の味を加えるために、塩分が多めです。 - イソフラボンの取りすぎは要注意!
大豆ミートに含まれるイソフラボンは、摂取量を守ることで、骨粗鬆症の予防に繋がったり、女性の場合はPMSの緩和が期待できます。
一方で、イソフラボンを過剰摂取してしまうと、女性は乳癌、子宮内膜症の発症リスクが上がってしまいますので、食べ過ぎには注意が必要です。
大豆ミートの料理方法
メーカーによって異なりますが、大豆ミートの下拵え方法は、水かぬるま湯に浸し柔らかくしてから、数分間茹でるというパターンが多いようです。
その後ザルにあげて、何度か水洗いをすることで大豆の臭みが和らぎ、食べやすくなります。
大豆ミートの種類とレシピ
大豆ミートには複数の種類があり、一般的に市販されている「乾燥タイプ」をはじめ、「レトルトタイプ」や「冷凍タイプ」に分類することができます。
また形状についても、「ブロックタイプ」「フィレタイプ」「ミンチタイプ」と、お肉と同様にいくつかの種類があり、料理によって使い分けることができます。
ブロックタイプ
大豆ミートの中でも定番とされているブロックタイプは、から揚げや酢豚などのメニューに向いており、毎日の食事にも使いやすいのが特徴です。
フィレタイプ
生姜焼きや、照り焼きといった豚肉を使うようなメニューに向いており、下味を付けて調理するのがおすすめです。
ミンチタイプ
炒め物にも使いやすいひき肉タイプは、ひき肉と同じ要領での調理ができます。
ミートソースをはじめ、そぼろやハンバーグにもおすすめです。
実際に、大豆ミートを食べ比べてみた!
大豆ミートがお肉の代わりになる加工食品であると紹介してきましたが、本当に美味しく食べられるか不安な方も多いかと思います。実際に、様々な大豆ミートを食べてみましたので、おすすめの大豆ミートについて紹介していきます。
ダイズラボ 大豆のお肉 中華風フィレ
「ヘルシーを、もっと美味しく」をコンセプトにした“ダイズラボ”シリーズ。
そのなかでもフィレタイプの「マルコメ ダイズラボ 大豆のお肉 中華風フィレ」は、見た目は普通のお肉。
さて、気になる味は……本当に肉そのものです!
強いて言うなら、歯ごたえが本当のお肉より若干弱いかなという感じ。しかし、言われなければ気にならない程度なので、まったく問題がないと思います。
レトルトタイプは湯戻しや水切りなしでそのまま使えるのが特徴。料理の手間も省けそうな大豆ミートです。
ダイズラボ 野菜と炒めるだけシリーズ バラエティセット
上記と同じくダイズラボから出ている、「野菜と炒めるだけ」シリーズ。
こちらはそれぞれ、回鍋肉、麻婆茄子、きのこのキーマカレー、ガパオライス、タコライスに必要な大豆ミートと調味だれがセットになった商品。
大豆ミートを別に買う必要はありません。こちらと野菜があれば、おいしい食事ができてしまいます。
ガパオライスを作ってみた!
「野菜と炒めるだけ」シリーズの、ガパオライスを作ってみました!
他に用意した具材は、お米、卵(目玉焼き)、にんじん、玉ねぎ。
在宅ワーク中のささっとランチです。
実際に調理してみると、、、
こんな感じで出来上がり!
さて、実際のお味は、、、ばっちり、普通のおいしいガパオライスです!
びっくりしました。
先ほど、こちらの大豆ミートは本当にひき肉のような味が楽しめるとお伝えしましたが、まさに普通のお肉を使ったガパオライスのよう。歯ごたえの弱さも野菜と一緒に食べればまったく気になりません。
あっという間に完食してしまいました。
調理時間も炒めるだけなので短く、平日のランチなどにぴったりの一品です。
単品でも販売しているので、気分に合わせてぜひ試してみてください。
<単品の商品のご紹介>
グリーンカルチャー 大豆ミートそぼろ 1kg
グリーンカルチャーが出している「大豆ミートそぼろ1kg」。
肉が1kg !? と聞くと、多いように感じますが、大丈夫。
通常のお肉と違い、保存期間が長いので問題なし。それに冷蔵する必要がないため、冷蔵庫の場所を取りません。
そぼろタイプの良さは、使い道が多いところ。キーマカレー、そぼろご飯、ハンバーグ、麻婆豆腐、坦々麺など挽肉料理に大活躍です。
使い方はカンタンで水で戻すだけ。使ってみたところ、下茹でして、しっかり水気を絞ると臭みがないかなと思いました。
私はそぼろご飯に使ってみたところ。味も食感もバッチリ!大豆とは思えない食感とおいしさです。
染野屋 ソミート3種セット
最後は番外編!
染野屋が提供する、「ソミート3種セット」。
こちらは炙り焼き、しょうが焼き、プルコギとすでに味付けがされており、簡単な調理で食べることができます。
パッと食卓に出せる時短大豆ミートと、言えるかもしれません。
大豆ミートで、おいしく健康的な食事を
今回は、大豆ミートの魅力や特徴、大豆ミートの食べ比べやレシピに関してご紹介しました。
栄養価が高くヘルシーな大豆ミートは、お肉が苦手な方や健康に気を使われている方も安心して食べられる食材のひとつ。見た目だけではなく食感や味もお肉と遜色なく、言われなければ分からないレベルにまで至っています。
簡単に手に入りますので、お肉の代わりとして普段のメニューに取り入れてみてはいかがでしょうか。