グルテンフリーは、小麦アレルギーの方に向けた食事法として広く知られていますが、近年では「ダイエット・肌質改善」にも効果的として注目を集めるようになりました。
そこで今回は、グルテンフリーとは何かをはじめ、メリット・デメリットまで掘り下げて詳しくご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。
そもそもグルテンってなに?
小麦粉に含まれる2種類のタンパク質「グルテニン」と「グリアジン」が、絡み合ってできたものを「グルテン」と言います。
グルテンは主にパンや麺類、粉物などに含まれており、これらの食べ物を美味しくしてくれる効果があります。
その一方で、グルテンが小腸へ悪影響を与えることが判明していることから、グルテンを摂取しない「グルテンフリー」という食事法が広まりつつあります。
グルテンにはどんな悪影響があるの?
先ほど「グルテンが小腸へ悪影響を与える」とご紹介しましたが、これはグルテンが消化されにくい性質であることが影響しています。
体外に排出しきれなかったグルテンが腸の粘膜に張り付き、炎症を起こすことで以下のような不調を引き起こすきっかけになる場合があります。
- 肥満
- 消化器の不調(便秘、腹痛、下痢など)
- 胃もたれ
- 疲労
- 肌荒れ
- 不眠
- 生理痛
さらには、自己免疫疾患のひとつでもある「セリアック病」や、他の病気を引き起こすきっかけにもなってしまう「非セリアック・グルテン過敏症」などを発症する可能性もあります。
グルテンフリーを実践すると、どんな効果を得られるの?
グルテンを摂取することによって、非常に多くの悪影響を与えていることが分かりました。
反対に、グルテンを全く摂取しない生活へと切り替えた場合には、どのようなメリットを感じることができるのでしょうか?その嬉しい効果について早速ご紹介していきます!
ダイエット効果
グルテンが含まれる加工品は、糖質が多く含まれていたり、カロリーが高い場合が多いです。
つまりグルテンフリーに取り組んだ場合、これらの食べ物は必然的に避けることになるためダイエット効果が期待できるというわけです。またグルテンを抜くことで便秘改善も期待できますよ!
肌質改善
小麦の加工品は甘いものや、油っぽいものが多く、それが美味しさのポイントでもありますが、それらはお肌の大敵。こういった加工品を避けることで肌質が改善することもあります。
グルテンフリーにはデメリットはあるの?
ダイエットや肌質改善にも期待できると言われているグルテンフリーですが、もちろんデメリットもあります。一体どのようなデメリットがあるのでしょうか?
栄養バランスが崩れる
小麦には、食物繊維やビタミン、ミネラルといった栄養が含まれています。そのため、グルテンフリーに縛られすぎると必要な栄養も摂取できなくなってしまう恐れがあります。栄養不足で体調を崩したり、病気にならないためにも栄養はきちんと補給しましょう。
多くの商品にグルテンが含まれている
加工品だけでなく、調味料や化粧品にもグルテンが含まれている場合があり、見極めが難しいのもデメリットのひとつ。パンをお米に置き換えたり、小麦を米粉に置き換えることでグルテンフリーな生活を楽しんでいきましょう。
まとめ:メリット・デメリットを見極めて、慎重にグルテンフリーを取り入れてみましょう
今回はグルテン、そしてグルテンフリーについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
グルテンフリーは、セリアック病や非セリアック・グルテン過敏症の方には有効な手段ではありますが、ダイエット・美肌目的としてはデメリットな要素の方が強い食事法とも言えます。
しかし無理のない範囲と期間でグルテンを減らしてみることで、不健康な加工品との距離を置くことができるため、そういった面では効果を実感できるとも捉えることができます。
ご自身の体調や健康状態に合わせて、ゆるく実践してみてはいかがでしょうか?