あなたは普段、どんな日焼け止めを使っていますか。
特に女性の場合は、1年中、何かしらの日焼け対策をされているという方がほとんどかと思いますが、日焼け止めの成分が肌に合わず、あれてしまう方も多いのではないでしょうか。
少しでも肌に優しい商品を求めて、オーガニック日焼け止めの購入を考えている方もいらっしゃるかと思いますが、一般的な日焼け止めと同様、たくさんの種類が販売されているため、どれを選ぶか迷ってしまいますよね。
そもそもオーガニック日焼け止めは「本当に肌に優しいのか?」、「紫外線を防ぐ効果はあるのか?」と疑問の声もあるかと思います。
そこで今回の記事では、主に以下について解説します。
- オーガニック日焼け止めとはどのようなものなのか
- 通常の日焼け止めとどのように違うのか
- オーガニック日焼け止めの選び方
- オーガニック日焼け止めを選ぶメリットやデメリット
- おすすめのオーガニック日焼け止め
オーガニック日焼け止めとは?オーガニックコスメの定義
- オーガニックコスメ
農薬や化学肥料などを使わずに、有機栽培で育てられた植物を主原料に用いて製造されたコスメをオーガニックコスメと言います。
環境にも肌にも優しいイメージのあるオーガニックコスメですが、実は日本では特定の認証機関がありません。そのため、石油由来の化学成分を使用していたとしても、オーガニックの成分がほんの少しでも入っていれば、オーガニックコスメと言うことができてしまいます。
一方で海外では、NATRUE認証やCOSMOS認証といった認証機関があり、明確な基準を設け、それをクリアしたコスメがオーガニックコスメとして流通しています。
つまり日本製で本当に完璧なオーガニックを求める場合は、成分表示を隈なくチェックする必要があります。 - オーガニック日焼け止め
農薬や化学肥料などを使わずに、有機栽培で育てられた天然由来の成分を用いて製造された日焼け止めをオーガニック日焼け止めと言います。
オーガニック日焼け止めの種類
一般的な日焼け止めと同様、オーガニック日焼け止めにも多くの種類が販売されています。日焼け止めは、人によって塗り心地の良さや、使うシーンが異なるかと思いますので、自分にあったタイプを探していきましょう。
- クリームタイプ
- ローション(乳液)タイプ
- ジェルタイプ
- スプレータイプ
- スティックタイプ など
大人用のオーガニック日焼け止めだけでなく、子ども用の日焼け止めもあります。
家族みんなで環境にも優しい紫外線対策をしていきましょう。
オーガニック日焼け止めの選び方
オーガニック日焼け止めにも多くの種類があるため、商品選びが難しいですよね。そこで今回は、商品を選択するうえで外せないポイントをご紹介しますので、ぜひ、参考にしてみてください。
オーガニック認証マークのあるものを購入する
先ほどもご紹介した通り、日本にはオーガニック認証マークがありません。
そのため海外のオーガニック認証マークが付いている商品を購入することで、安心してオーガニックコスメを使うことが可能です。
- COSMOS認証
COSMOS認証は、オーガニックコスメの品質を保証する国際的な認証マークで、2011年に制定されました。現在では、世界70ヶ国、26,000点以上にのぼる商品が、厳しい審査を通り、販売されています。
COSMOS認証のように安心できる認証マークが付いているコスメを選択し、正しくオーガニック製品を取り入れていきましょう。
ご自身の肌質にあった成分を選ぶ
オーガニック日焼け止めをより効果的に、そして安全に使うためには、ご自身の肌状態に合った成分の商品を選ぶことがオススメです。
オーガニックコスメには多くの植物エキスが含まれていることから、肌の弱い方や、元々アレルギー体質の方にとっては肌荒れの原因にもなりますので、「オーガニックだから安全」とは思い込まずに、敏感肌のタイプの方は特に注意が必要です。
肌に合わない成分を把握し、なるべくシンプルな配合成分の商品を選択することで、肌荒れは防ぎやすくなりますので、まずは成分表をチェックしましょう。
SPFとPA値をチェック
日焼け止めを購入する際に「SPF」と「PA」の値を気にされている方も多いですよね!数値が高ければ高いほど日焼け止めとしての効果を得られるため、「SPF50+PA++++」の商品を選びがちではないでしょうか。
炎天下での海水浴や野外フェスなどでは最も高い数値の日焼け止めの使用がオススメですが、実は日常生活においてはSPF30でも十分な効果を得ることができます。
数値が高すぎる日焼け止めの使用は肌荒れの原因にもなりますので、生活シーンによって使い分けることが大切です。
簡単にオフできる日焼け止めか
プールで遊ぶ際や、予め汗を沢山かくと分かっている場面では、落ちにくいウォータープルーフの日焼け止めを使用されるかと思いますが、日常生活においてはオフしやすい日焼け止めを使いたいですよね。
敏感肌の方にとっては、日焼け止めをオフする際の摩擦も負担になってしまいますので、オイルクレンジングなどで優しく洗い、シャワー後にはしっかりと保湿をして肌を守りましょう。
また石鹸でオフできるタイプの商品もありますので、焼けにくさや、使い心地なども加味した上で、自分に合った日焼け止めを選びましょう。
本当に焼けないか
焼けないために日焼け止めを塗っているのに、焼けてしまったら悲しいですよね。
SPFやPA値が高いほど焼けにくいとご紹介しましたが、生活シーンに合わせて、タイプ(クリーム・ジェル・ローション・スプレー)を使い分けることで日焼け止め効果も高まります。
- クリーム
定番のクリームタイプはUVカット効果も高く、保湿力も高いことから、化粧下地としても使える商品が多く、みなさんもひとつは持っているタイプの日焼け止めではないでしょうか。 - ジェル
伸びが良いジェルタイプはサラサラとした使い心地で、さっぱりしています。その分、落ちやすさはありますが、不快感を感じにくい使用感ですので、こまめに塗り直しましょう。 - ローション
ローションタイプは化粧水のようなテクスチャーで、使い心地は抜群です。しかしSPF・PA値が低い商品も多く、落ちやすいため、外に出る時間の少ない日常シーンにおいて使うことがオススメです。 - スプレー
塗り直しが難しいメイクの上からのスプレーや、他のタイプでは塗ることが難しい頭皮などにも使えます。しかし、塗りムラが出やすいため、あくまでサブとしての利用をオススメします。
オーガニック日焼け止めのメリット・デメリット
オーガニック日焼け止めに興味をお持ちの方も多いかと思いますが、他のコスメと同様にメリット・デメリットを持ち合わせています。自分の肌質も理解した上で、最適な日焼け止めを選びましょう。
メリット
オーガニック日焼け止めには、紫外線吸収剤が含まれていないため、通常の日焼け止めと比較すると肌に優しいことが特徴です。
加えて、珊瑚礁の白化原因にもならないことから、環境への負荷も抑えることができます。
デメリット
紫外線吸収剤が含まれていないことをメリットとして挙げましたが、紫外線防御機能が低下する傾向にあり、通常の日焼け止めと比較すると焼けやすくなります。また汗や皮脂によって流れやすいというデメリットもあります。日常使いにおいては日焼け止めとしての効果を十分に発揮してくれますが、絶対に焼けたくないという場面では使い分けをオススメします。
肌質別おすすめのオーガニック日焼け止め
肌質によって、メイク用品の合う合わないがありますが、オーガニック日焼け止めについてもその点を留意する必要があります。
特に女性の方は、メイクの1番はじめに日焼け止めを塗る方も多いですよね。
肌質に合っていなければ、肌荒れはもちろん、メイク崩れの原因にもなりますので、以下を参考に自分にあった商品を探しましょう。
脂性肌
脂性肌は皮脂量、水分量ともに多く、べたつきやすいのが特徴です。
おすすめタイプ:ジェル、ローション
- ジェル
伸びが良いジェルタイプや、化粧水のようなテクスチャーのローションタイプを使うことで、さっぱりとした使い心地を感じることができます - ローション
ローションタイプは化粧水のようなテクスチャーで、使い心地は抜群です。しかしSPF・PA値が低い商品も多く、落ちやすいため、外に出る時間の少ない日常シーンにおいて使うことがオススメです。
脂性肌の方におすすめのオーガニック日焼け止め〜3選〜
- ナチュラグラッセ UVプロテクションベースN
みずみずしいテクスチャーが特徴の商品ですので、少量の使用でも伸びが良いです。 - サンスクリーン(R)フリーエンス
無油分で、塗ったあとのきしみ感もないことから、ストレスフリーな商品です。 - ベビーサンスクリーン
子供も使えるほど優しい使い心地のこの商品は、サラッとしたテクスチャーが特徴です。
乾燥肌
乾燥肌は皮脂量、水分量ともに少なく、かさつきやすいのが特徴です。
おすすめタイプ:クリーム
保湿力が高いため、かさつきがちな乾燥肌の方におすすめで、滑らかに伸ばすことができます。
乾燥肌の方におすすめのオーガニック日焼け止め〜3選〜
- ママバター UV ケアクリーム
天然由来の保湿成分であるオーガニックシアバターを3%配合しており、保湿をしながらUVケアをすることができる商品です。 - チャントアチャーム UVフェイス&ボディプロテクター
植物セラミドを含んでいることから、保湿力が高く、肌荒れを防ぐ効果も持ち合わせています。 - パーフェクトUVミルク プロテクション
100%天然由来で「エコサート認証」取得の全身用UVミルク。汗・水に強く、真夏の長時間の外出にも最適です。
混合肌
混合肌は皮脂量が多く、水分量が多いことから、かさつきはあるもののべたつきも感じるのが特徴です。また混合肌の場合は、気になる箇所によって使い分けるのがオススメです。
べたつきが気になる箇所:ジェル、ローション
Tゾーンなど皮脂が出やすい箇所は、脂性肌の方にオススメの「ジェル、ローション」を使うことで、ベタつきを抑えることができます。その上からパウダーをはたくと、より効果的です。
乾燥が気になる箇所:クリーム
乾燥肌の方にオススメの「クリーム」を使うことで、しっかりと保湿することができます。
混合肌の方におすすめのオーガニック日焼け止め〜3選〜
- エーデルワイスUVプロテクト
肌質や季節を問わず、使い心地の良い商品ですので、混合肌タイプの方にオススメです。 - クレム アンティソレイユ
伸びがよくベタベタしない仕様のため、オールシーズン使うことのできる使い心地の良い商品です。 - 森で日焼け止め
成分にも質感にもこだわったオリジナルのノンケミカル日焼け止め。
べとつきがなく白浮きしないので、化粧下地としても使えます。
自分に合ったオーガニック日焼け止めで、環境にも肌にも優しく
今回はオーガニック日焼け止めについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
日本製品は認証機関が無いことから、必ずしもオーガニックとは言い切れないコスメも多いですが、肌と環境にも優しい商品が多いとは言えます。
さらに紫外線対策が必要になる夏場に向けて、新しい日焼け止めを探している方や、地球環境についても考慮してコスメを選んでいきたいという方は是非、オーガニックコスメに注目してみてください。