『くらしとエコと』ライターのMobi(モビ)です!
【のこすくらし】では、「誰一人取り残さない」ことを目指して、SDGsを題材に一人ひとりが今この瞬間からできることについて書いていきます。
今回のテーマは、『正しく寄付をするために必ず押さえるべきポイントとは!?』です。
SDGsを達成させるために、あらゆる項目において「寄付」は重要なものになります。しかし、寄付には問題点があることも事実です。
私たち一人ひとりが正しく寄付を行うためには、どのようなことが大切なのでしょうか。
1. 寄付をすることで豊かな世の中へ!
突然ですが、寄付をしたことはありますか?
- 学生時代の募金活動
- 街頭での募金活動
- レジ横の募金箱
思い返してみると、私たちは寄付をする機会に多く触れてきています。
また、近年では「クラウドファンディング」といったようなオンライン上での支援活動も盛んであり、誰もが寄付をすることも寄付を募ることもできるようになっています。
寄付をすることで、自分ができる小さなことから社会に貢献する実感を得ることができます。さらに、寄付をすることで「寄付金控除」を受けられるなど、寄付には具体的なメリットもあります。
※寄付金控除とは?
国や地方公共団体、特定の公益増進法人などに対して特定寄付金を支払った場合に、所得控除を受けることができる制度。所得控除の代わりに税額控除(寄付金特別控除)を選択することも可能であり、寄付を行うことで税金が一部軽減されるというメリットがある。なお、控除を受けるには確定申告が原則必要となる。
2. 寄付の問題点とは?
社会貢献の実感や節税効果といったメリットがある一方で、寄付には問題点も潜んでいます。
寄付をする際にも受ける際にも、注意すべきポイントは一体何でしょうか?
任意性があるかどうか
まずは、任意性があるかどうかです。
当然ですが、寄付をすることは寄付者の意志で自由に行うものです。そのため、強制されていたとしたらそれは寄付ではありません。
しかし、世の中には決して任意とはいえない寄付が行われている事実もあります。
学校や職場といったコミュニティ内で、半強制的に寄付をするよう圧力をかけられるといった事例は珍しくありません。また、街頭では行き交う人へ寄付を強要するような声かけをしているケースもあります。
このように、寄付をするかどうかは、あくまで任意であることを理解することが必要になります。
対価性がないかどうか
寄付をする上での注意すべきことのもう一つは、対価がないかどうかです。
もし寄付者への物品送付やサービス提供が対価性があるとみなされてしまうと、たとえ寄付をしたとしても寄付金控除が受けられなくなってしまいます。
そもそも、寄付とは等価交換の商売ではありません。寄付をする側が「対価」を求めることや、寄付を受ける側が支援欲しさに「対価」にこだわるようなことでは、本末転倒となってしまいます。
まとめ:寄付の本質を見失わない
持続可能な社会を目指していくにあたって、互いに助け合うことはとても大切になります。SDGs項目の『1. 貧困をなくそう』を達成する上では、寄付は不可欠なものと言えるかもしれません。
しかし、寄付とはあくまで任意性のもとで成り立つものであり、対価性のない支援であることが重要です。つまり寄付とは、寄付をする人の自らの意思のもとで無償で金銭や品物を提供することなのです。
- 寄付をする際には、自分自身が強制されていないか、または対価を求めてはいないかどうか
- 寄付を受ける際には、寄付者に強制をしてしまってはいないか、または対価で寄付を募ろうとしていないかどうか
寄付の本質を見失うことなく、正しく支援活動をしていくことが大切です。
<今日、のこすこと>
【のこすくらし】では、 「今すぐにできる行動」を “今日のこすこと(きょうのこ)” というコーナーで書いていきます!
今回の “きょうのこ” は、『貢献心から小さな寄付をしてみる』です。強制されたり対価を求めることなく、「支援したい」という気持ちから生まれる小さな寄付をしてみてはいかがでしょうか?